LXQtをソースからビルドする (Building from source)

LXQtデスクトップ環境を ソースから ビルドして インストールします。
LXQt の他に 関連アプリケーションも 一気に ビルドします。
lxqt-archiver compton-conf obconf-qt lximage-qt qtermwidget qterminal qps screengrab

LXQtの Wikiを 参考に進めていきます。
https://github.com/lxqt/lxqt/wiki/Building-from-source

ビルド環境の 準備

ディストリビューション Lubuntu 19.04 i386 1
カーネル 5.0.0-21-generic

今回は ビルド作業を デスクトップ環境 Xfce 上で行います。

Lubuntuを起動して LXQtに ログインします。
端末を起動して、Xfce をインストールします。

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sudo apt install xfce4 xfce4-goodies

再起動して Xfceに ログインします。
端末 Xfce terminal を起動します。

Build environment パッケージをインストール

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sudo apt install build-essential cmake git

Qt パッケージをインストール

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sudo apt install qtbase5-private-dev libqt5svg5-dev qttools5-dev libqt5x11extras5-dev 

KDE components (Frameworks, KScreen) パッケージをインストール

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sudo apt install libkf5guiaddons-dev libkf5idletime-dev libkf5screen-dev libkf5windowsystem-dev libkf5solid-dev

その他のパッケージをインストール

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sudo apt install bash libstatgrab-dev libudev-dev libasound2-dev libpulse-dev libsensors4-dev libconfig-dev libmuparser-dev libupower-glib-dev libpolkit-agent-1-dev libpolkit-qt5-1-dev sudo libexif-dev x11-utils libxss-dev libxcursor-dev libxcomposite-dev libxcb-damage0-dev libxcb-dpms0-dev libxcb-screensaver0-dev libxcb-util0-dev libxkbcommon-x11-dev libdbusmenu-qt5-dev libfm-dev libmenu-cache-dev lxmenu-data libgtk2.0-bin hicolor-icon-theme xdg-utils xdg-user-dirs oxygen-icon-theme openbox-dev

ここまでが LXQtの Wikiを参考に インストールした パッケージです。
続けて不足している パッケージを インストールします。

パッケージの 追加インストール

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sudo apt install xserver-xorg-input-libinput-dev xserver-xorg-input-libinput-dev-hwe-18.04 
sudo apt install libxi-dev 
sudo apt install libjson-glib-dev 

これで必要なパッケージが インストールできました。

ソースをダウンロード

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git clone https://github.com/lxqt/lxqt.git
cd lxqt
git submodule init
git submodule update --remote --rebase

ビルド、インストール

次のビルド・コマンドで 一気に ビルドしてインストールします。
パソコンのスピードによっては、すべて終わるまで とても時間が かかります。 待ちましょう。

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LXQT_PREFIX=/usr ./build_all_cmake_projects.sh

エラーなく終了すれば、すべての ビルドとインストール完了です。 もしエラーが発生した場合は、途中で停止します。

新しい LXQtに ログイン

再起動して LXQtに ログインします。
いろいろ 動かして試してみましょう。

エラーで 停止した場合には

ビルド中にエラーで停止した場合には、まず表示されたエラーを確認します。

エラーの例:

– Checking for module ‘xi’
– No package ‘xi’ found

この様なエラー表示は インストールされている パッケージ不足の場合があります。
パッケージ名を調べて インストールします。
再度 ビルド・コマンドを実行します。

あとがき

私が、遭遇したエラーのほとんどが パッケージの 追加インストールで解決しました。 しかし、つまずいたエラーもありました。

Internal error が出ました。
この時は、LXQtから ログアウトせずに ビルドしていました。

また同じ internal error が出ました。
原因がわからず・・・数日後・・・
sudo apt update そして sudo apt upgrade、 これで最新にしたところ エラーが消えて ビルドできました。
たった これだけのこと。なんとも これには参りました。

そして、xi という パッケージを探す時、
apt search xi とすると沢山でてきて、その多さに ビックリ。 libxi-dev を探し当てるのに とても時間がかかりました。
もっと いい探し方があるのでしょうが、知らないので苦労しました。

苦労しながらも、なんとか ビルドすることが出来ました。


  1. Lubuntu 19.04 の32bit用は、公式ISOがないため cosmicから discoへ 非公式な方法でアップグレードしています。